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Column特集記事

フリーランスは「成長曲線」を誤解している ― 伸びる人ほど“停滞期”を戦略的に使う

Post Date2026-02-06

1. はじめに:なぜフリーランスは成長に不安を感じやすいのか

フリーランスとして働いていると、「今、自分は成長できているのか」という不安に直面する瞬間がある。
案件数が減った、単価が伸びない、新しいチャレンジがない――こうした状態に陥ると、多くの人は「停滞=失敗」と捉えてしまう。

しかし結論から言えば、この認識こそがフリーランスの成長を阻む最大の誤解である。
実際に長く活躍し続けているフリーランスほど、キャリアの中に意図的な停滞期を組み込んでいる。

本記事では、「成長=常に右肩上がり」という幻想を解体し、
停滞期を前提にした持続可能なキャリア設計について考えていく。

  1. 2. 成長は本当に「右肩上がり」なのか
  2. 3. 停滞期に起きている「見えない成長」
  3. 4. 停滞期に“やるべきこと”と“やってはいけないこと”
  4. 5. 案件が減ったときの「正しい捉え方」
  5. 6. 伸び続ける人が停滞期を恐れない理由
  6. 7. まとめ:停滞を前提にすると、キャリアは安定する

2. 成長は本当に「右肩上がり」なのか

会社員のキャリアは、昇進や評価制度によって階段状の成長が可視化されやすい。一方、フリーランスは成果も評価も市場任せであり、成長の実感を得にくい。

この構造が、「常に案件を増やす」「常に単価を上げる」「常に新しいことをする」という直線的な成長イメージを生み出している。だが、実際の成長曲線はもっと複雑だ。

 

/インプットが多く、成果が出ない期間

/同じ案件を繰り返し、外から見ると変化がない期間

/あえて仕事量を抑える期間

 

これらは一見すると停滞に見えるが、次のジャンプのための準備期間であることが多い。

成長を「成果の増加」だけで測ろうとすると、こうした重要なフェーズをすべて失敗と誤認してしまう。

3. 停滞期に起きている「見えない成長」

停滞期とは、単に仕事が少ない状態ではない。
正しく捉えれば、以下のような変化が水面下で進んでいる。

 

・判断スピードが上がっている

・クライアントの意図を読む精度が高まっている

・自分に合わない案件を見極められるようになっている

・作業を言語化・体系化できるようになっている

 

特にコンサルやエンジニア領域では、「スキル」よりも「判断」や「再現性」が価値になる。
これらは数字や実績として表れにくく、停滞期にこそ蓄積される。

つまり、停滞期とは成長が止まっている期間ではなく、可視化されにくい成長が進む期間なのだ。

4. 停滞期に“やるべきこと”と“やってはいけないこと”

4-1. 停滞期にやるべきこと

停滞期を有効に使うフリーランスは、次のような行動を取っている。

過去案件の振り返りと再整理

強み・不得意領域の言語化

自分が「楽に価値を出せる条件」の分析

市場や業界構造の再確認

人との接点を増やす(営業ではなく対話)

これらは短期的な売上には直結しないが、次の選択の精度を高める投資である。

 

4-2. 停滞期にやってはいけないこと

一方で、停滞期にやりがちな失敗もある。

・焦って条件の悪い案件を詰め込む

・他人と比較して自己評価を下げる

・無計画にスキル学習だけを増やす

・「何かしなければ」という不安で動き続ける

これらは停滞を長引かせるだけでなく、次の成長機会を逃す原因にもなる。

5. 案件が減ったときの「正しい捉え方」

案件が減ると、多くのフリーランスは次のように考える。

「市場価値が下がったのではないか」
「何か致命的な問題があるのではないか」

しかし、案件減少には以下のような中立的な理由も多い。

・市場の一時的な冷え込み

・クライアント側の予算・体制変更

・自分の立ち位置が次のフェーズに移行した

・過去と同じ需要がなくなっただけ

重要なのは、「減った=失敗」と即断しないことだ。
むしろ、案件が減ったタイミングこそ、自分の提供価値を再定義する好機である。

6. 伸び続ける人が停滞期を恐れない理由

長期的に活躍するフリーランスは、停滞期をこう捉えている。

■停滞は避けるものではなく、組み込むもの

■成長の前には必ず整理と再構築の期間がある

■仕事が減る=選択肢を見直すサイン

彼らは「今伸びているか」ではなく、「次にどこへ伸びるか」を考えている。

この視点の違いが、短命なフリーランスと長く選ばれ続けるフリーランスを分けている。

7. まとめ:停滞を前提にすると、キャリアは安定する

フリーランスの成長は、一直線ではない。
むしろ、

成長 → 停滞 → 再定義 → ジャンプこのサイクルを何度も繰り返す。

停滞期を「不安の時期」ではなく、次の成長を設計するための戦略フェーズとして扱えるか。

それが、フリーランスとして長く価値を発揮できるかどうかを決める分岐点である。

今、もし立ち止まっている感覚があるなら、それは失敗ではない。
次に進むための準備が始まっているだけだ。