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Column特集記事

“良い案件”は誰の手に? フリーランス市場における“案件選定力”の磨き方

Post Date2025-09-02

  1. 1. なぜ“案件選定力”が今重要なのか
  2. 2. 案件の「質」とは何か?5つの評価軸
  3. 3. こんな案件には注意!地雷案件の見抜き方
  4. 4. 実例で学ぶ、案件選定の成功/失敗パターン
  5. 5. 選ばれるだけでなく「選ぶ力」がキャリアを決める
  6. 6. まとめ:案件選定は“受け身”から“戦略”へ

1. なぜ“案件選定力”が今重要なのか

フリーランスとして活動していると、案件選定は日々の悩みのタネになりがちです。
「高単価だけど長時間拘束」「スキルは活かせるが、将来性が見えない」「相性が悪く続かなかった」——

こうした経験をお持ちの方も多いのではないでしょうか。

2024年以降、クラウドソーシング型の案件マッチングプラットフォームが拡充し、“案件にアクセスする機会”自体は広がっています。しかしその一方で、“自分に合った良い案件”を見抜くためのリテラシーが問われる時代になってきました。

いまやフリーランスには「選ばれる力」だけでなく「選ぶ力」が求められています。つまり、“案件選定力”がキャリアの質を左右する重要スキルとなっているのです。

2. 案件の「質」とは何か?5つの評価軸

では、フリーランスにとって「良い案件」とはどのようなものなのでしょうか?一概には言えませんが、以下の5つの観点から案件を評価することで、自分にとって本当に価値のある案件かどうかを見極めやすくなります。

 

(1)単価の妥当性

スキル・業務範囲に対して適正な報酬か?稼働時間や工数も加味して算出しましょう。

 

(2)関与の深さ

単なる作業委託なのか、それとも戦略立案から入れるか?関与度が深いほどやりがいや経験値が高まります。

 

(3)スキル・経験とのマッチ度

自分の強みが発揮できる内容か?今後のキャリアにもつながるか?

 

(4)クライアントとの関係性

丁寧なコミュニケーションが取れるか?要件の明確さや意思決定のスピードも重要です。

 

(5)将来的なリピート・紹介につながるか

単発で終わるか、それとも継続や別案件の提案も視野に入るか?

3. こんな案件には注意!地雷案件の見抜き方

“良い案件”を見極めるには、“避けるべき案件”の特徴を知ることも重要です。特に以下のような案件には注意が必要です。

  • 業務内容があいまい/都度変わる
    →「とりあえず手伝って」系の案件はトラブルのもと。要件が整理されていない場合はリスクが高いです。

 

  • 報酬条件が不透明
    →「相談のうえ決定」や「成果報酬のみ」は注意。契約前に具体的な金額と支払条件を明確にしましょう。

 

  • 稼働時間に対する報酬が低すぎる
    →時給換算してみると、思ったより割に合わないケースが多々あります。

 

  • 対応範囲が広すぎる
    →「企画から実装まで全部」「PMも開発もマーケも」といった依頼は、業務負荷が読めないリスク大。

4. 実例で学ぶ、案件選定の成功/失敗パターン

成功例:キャリアと収益を両立できたパターン
30代のITコンサルタントAさんは、戦略フェーズから関われる案件を意識的に選定。報酬は平均よりやや低めだったが、数ヶ月後に同じクライアントから追加案件を依頼され、年収ベースで1.5倍に。クライアントとの信頼構築を優先した結果、収益と実績の両面で成果を上げた。

 

■失敗例:高単価に飛びついて消耗したパターン
フロントエンジニアのBさんは、月額報酬100万円の案件に即応募。ところが、業務内容は曖昧で、毎週の要件変更や関係者の意見不一致に悩まされ、稼働は想定の1.5倍に。3ヶ月で契約終了し、「金額よりも働く環境の整備が大切」と痛感。

5. 選ばれるだけでなく「選ぶ力」がキャリアを決める

フリーランスにとって、「どの案件を受けるか」は時間の使い方そのものであり、人生の投資判断に近いものです。受け身の姿勢で仕事を待つだけではなく、自ら案件を評価し、自分のキャリア戦略に沿ったものを選び取る意識が大切です。

そのためには以下のような工夫が有効です:

 

・案件ごとの評価基準を作っておく(エクセルやNotionなど)

・過去に受けた案件を振り返り、「良かった/悪かった理由」を可視化

・初回の打ち合わせで、クライアントのスタンスや意思決定フローを確認

6. まとめ:案件選定は“受け身”から“戦略”へ

クラウドソーシングの普及により、案件を得る機会は広がりました。しかし、真に価値ある案件を選ぶには、

自らの判断軸を持つ

単価だけでは測れない“良い案件”を見抜く

長期的なキャリアの糧となるような仕事を選び取る

それこそが、プロフェッショナルなフリーランスに求められる「選定力」なのです。

あなたは今、どのような軸で案件を選んでいますか?