LASINVA

LASINVAの提供するフリーコンサル/エンジニア等のプロ人材サポートサービス

LASINVAの提供する
フリーコンサル/エンジニア等のプロ人材サポートサービス

Column特集記事

フリーランスの方の案件受託時の注意点

Post Date2020-06-09

フリーランスとして働く場合、企業に対して個人で仕事をするため、案件受託時に契約書の内容が重要になります。今回は、その契約時の注意点とその対策方法について解説していきたいと思います。

  1. 単価設定における注意点
  2. 契約内容に注意
  3. まとめ

単価設定における注意点

1.自分のスキルと単価

フリーランスとして活動する場合、案件の単価や勤務の時給は自分で決めることになります。自分の実力以上の技量を必要とする単価の高い仕事を受注してしまうと、うまく成果が出せず、信頼を裏切ってしまい、せっかく獲得したクライアントを失ってしまうほか、自の評判を落とすことにもなりかねません。
そのため、初めは市場価格よりもやや低めの単価か、サラリーマン時代よりも少し高めの収入水準になる程度の単価から始めると良いでしょう。
また、単価感を理解するために、市場の単価を調査した上で交渉に臨みましょう。
初めて契約するクライアントは、フリーの人材の信頼感や技術を見抜くのが難しくなってしまいます。そのため、最初の契約において単価は低くなってしまいがちです。しかし、初めは、例え低めの単価だとしても、単価以上の成果を出し、信頼を勝ち取り報酬アップすることを目指す事が重要です。

2.単価交渉

クライアントとの信頼関係を築き、成果を出せていれば、仕事の継続や単価アップを目指すことができます。フリーランスの案件獲得において、信頼してくれるクライアントの存在は重要です。しかし、単価交渉においては、契約更新時期以前の準備をしっかり行っておく必要があります。
例えば、契約更新期間に急に単価交渉を始めるのではなく、契約期間中に次の契約時に単価の再交渉をお願いするなど根回しをしておく必要があります。また、交渉の前に、自分のクライアントへの貢献度や成果が分かるデータや資料を準備しておくと良いでしょう。コンサルタント業務は成果物が見えにくいという問題点があるので、分かりやすい交渉材料を持っているのと持っていないのでは大きな差が生まれます。

契約内容に注意

1.契約内容は明確に

前段では、単価について説明しました。その単価も含めてフリーランスは契約書を自分で作成しなければいけません。フリーランスにとって契約書は自分の身を守る重要なものです。なので、契約内容を明確にした上で、全ての条件を網羅していることが重要になります。最低限いれておくべき項目として、契約日と契約期間・業務形態と業務範囲・支払いの方法と期限・納品と検品の方法・瑕疵担保責任
著作権と秘密保持です。契約書作成は面倒に感じるかもしれませんが、企業とトラブルを起こさず、良好な関係を気づくために重要な要素となります。
また、契約に細かく落とし込めるかは別として、成果物の形式やレベル感にはコミュニケーションを重ね、ある程度具体化出来たイメージを互いに持っておくことがプロジェクト開始以降に揉めることを防ぎます。(後述します)

2.請負契約と準委任契約

業務委託の場合に気をつけなくてはいけないものの1つが「請負契約」と「準委任契約」の違いになります。それぞれ契約内容は微妙に異なります。
請負業務とは商品(成果物)に対して報酬の支払いが行われるシステムです。そのため成果物が納品できない場合や不備がある場合、報酬は支払われません。それに対して準委任契約とは、労働した時間に対して報酬が支払われるものです。フリーのコンサルタント/エンジニアの案件はほとんどがこちらになります。成果に関わらず、報酬が支払われます。

3.交通費や経費の扱い

一般的に、契約条件で定められた場所への日々の交通費は契約単価に含まれることが多いです。しかし、(契約条件の勤務地とは異なる)地方等に出張や滞在する場合別途請求できることが多いですし、もし契約に記載無い場合はその点を決めておく必要があります。また、書籍やレポート購入等の経費も同様で、サービスを提供するためにどうしても必要、かつ単価の中での負担が合理的なものであれば、発注者に確認の上で請求できる契約にする必要があります。
契約の際に、残業代や交通費についてもしっかりと詰め合わせる必要があります。
交通費や、調査費が報酬に含まれているのかについても交渉しておきましょう。

4.アウトプットの出し方

コンサルタントの業務は、成果が見えにくいという問題があります。フリーランスにおいて、パフォーマンスやバリューをクライアントに示すことは非常に重要になります。それが出来れば、契約の継続や単価アップを狙うことが出来るからです。その対策として、契約時にアウトプットの出し方を決めておくことが重要になります。プロジェクトを通じてのゴールや方向性を明確にする、可能な限り契約に落とす事が大切です。
また、事前にプロジェクト中のフローを明確にする、報告の機会を頻繁に設けることで業務の進度や精度を示すことも大事になります。

まとめ

今回は、フリーランスにおける案件受託時に気をつけておきたいことを解説しました。
案件受託時に、しっかりと要点を押さえて契約を行うことで、案件に全力で向き合え、 より良い成果を示す事ができるのは確実です。
ただし、案件交渉に不慣れな場合や、より業務に集中したい場合もあると思います。
その場合は、エージェントを活用するという方法もあります。ご興味がありましたら以下の記事を参照ください。

フリーランス向け案件紹介エージェントの活用

弊社も業務委託契約に関するプロ人材サービスを提供しておりますので、以下からご相談頂ければと存じます。